2011年、中国は外商投資安全審査制度を構築し、2020年12月19日「外商投資安全審査弁法」を公表し、2021年1月18日より施行された。
安全審査弁法は23条あり、主に下記の内容につき定めている。
①外商投資安全審査機関
②外商投資安全審査範囲
軍事工業、関連設備など国家防衛安全の分野への投資、国家安全にかかわる重要な農産物、重要資源、重大設備製造、重大なインフラ設備、重要な運輸サービス等の分野へ投資し、かつ投資企業の実質的な支配権を有する場合。
③外商投資安全審査申告制度
外国投資者若しくは中国関連当事者は、投資を実施する前に審査範囲内の投資につき申告を行う。
④外商投資安全審査プロセス及び時間制限
安全審査には三つの段階がある。第一段階は、初回審査であり、申告資料を受け取ってから15日以内に、安全審査を起動するか否かを決定する。第二段階は、一般審査であり、審査をスタートしてから30営業日以内に、合格決定をするか、次の審査をすべきかを決める。第三段階は、特別審査として、一般審査が合格できないプロジェクトにつき、再度審査する。
⑤外商投資安全審査の実施
合格すれば投資は実施できる。条件がある場合は条件を満たして実施する。投資禁止のものは投資を実施できない。
⑥懲戒
申告を拒否したり、虚偽の資料を作成したり、付属条件を満たせない場合、当事者に対し、期間を定めて持ち分もしくは所有資産を処分するよう求めることができるほか、不良記録として、国家信用情報システムに記載することもできる。