• 明倫国際法律事務所

森進吾

Q1.自己紹介も含めて、入所までのキャリアを教えてください。

 弁護士になってから5年半ほど、東京の企業法務系事務所に勤務し、企業を当事者とする訴訟(主に被告側)や企業法務(株主総会指導、DDを含むM&A、第三者調査委員会などを含む)を中心に取り組みながら、その事務所に所属していた中国弁護士(律師)と協力しつつ、中国ビジネス法務にも携わりました。その中で、中国ビジネス法務を更に深めたいと思い、上海市の大学へ留学、現地の法律事務所で勤務するなどして中国に約3年間住んだ後、それまでのキャリアや経験を活かせる事務所であると思い、明倫に入所しました。

Q2.移籍先として当事務所を選んだ理由を教えてください。

 1つ目の理由として、海外ビジネス法務に積極的に取り組んでいたところです。実際、移籍後、多くの中国ビジネス法務案件に対応することができていますし、また、今も、事務所内の各メンバーに支えてもらいながら、定期的に上海市へ出張することができていることは、とても有難いことだと思っています。
 私ではありませんが、国際業務を希望していた弁護士は入所3年目で海外オフィスの立ち上げ及び運営の責任者になっていました。
 2つ目は、私自身が福岡県出身であったこともあり、福岡の事務所を母体とする組織で、海外ビジネス法務にチャンレンジしたいと思ったことです。移籍にあたっては、東京や関西の事務所への移籍も検討しましたが、地方都市である福岡を拠点としつつも、国際案件や知財案件にもしっかり対応するという事務所の理念に共感して、チャンレンジする価値があるのではないかと思いました。

Q3.入所前と入所後で、印象が変わったことはありますか。

 若手か否かにかかわらず、それぞれの弁護士が意見を言い合えるような雰囲気、風通しのよさを感じました。
 また、交通事故・離婚・相談などの個人を依頼者とする案件も一定数ありますが、思っていた以上に、顧問先からの相談など、企業法務のボリュームが多いように感じています。
 加えて、クライアント企業には、九州山口地域の企業だけではなく、関東・関西その他の全国各地に所在する企業も多く含まれていることには驚きました。

Q4.現在はどんな業務をしていますか。

 当事務所に所属している中国弁護士(律師)と協力しながら、日本法及び中国法が関連する、ビジネス契約書や取引スキームに関する企業法務を中心にして業務を行っています。
 特に、日本企業と中国企業の取引や、いわゆる越境ECと呼ばれる中国国内消費者向けの輸出に関するスキームに関する相談に際しては、日本法及び中国法の双方の理解に加えて、日中間のビジネス実務に対する理解も必要となり、これまでの日本弁護士としてのキャリアと中国で過ごしてきた経験を活かすことができており、やりがいを感じています。

Q5.どんなことを意識して仕事に取り組んでいますか。今後の展望などもございましたら教えてください。

 企業法務に関する分野では、違法か合法かという点について意見するだけではなく、そのビジネスがより円滑に効率的に進むためにはどうしたらよいのかという観点も踏まえてアドバイスを行うよう意識しています。
 そのためには、ビジネスの実態を把握しておく必要があり、自身の学習だけでは分からないことは、クライアントへ積極的に質問したり、中国での現地視察や企業へ訪問するなどを通じて、幅広く情報を収集するよう努めています。
 今後の展望に関しては、中国ビジネス法務に対応することができる日本弁護士はまだまだ少ないと感じているため、中国ビジネス法務の専門家として業務を行っていきたいと思っています。

Q6.就活生に向けて熱いメッセージを一言お願いします。

 今後は、弁護士間(弁護士事務所間)の競争激化や弁護士業務へのAI活用の普及等によって、企業法務に限らず、どのような弁護士分野であっても、各弁護士の個性がより問われる時代になるのではないかと思います。そのため、これから弁護士へなろうとする皆様には、日々研鑽を積み、新しい業務分野の開拓などに積極的に取り組む姿勢を大切にしてもらいたいですし、そのような若手弁護士と一緒に仕事をしたいと思っています。

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