執筆者:フォーリンアトーニー ブイ・ホン・ズオン
ベトナムの物価が安くて、日本の4分の一、5分の一という話を良く聞きませんか。それは、日本の1人当たりの平均所得がベトナムの十数倍になっていることから考えれば、当たり前のことです。
しかし、いくつかの生活必需品やサービスは、日本とほぼ同じ価格か、場合によって日本より高いことがあります。それを具体的に見ていきましょう。
①ベトナムの伝統的な料理 フォー(PHO)
日本人の皆さんがよく耳にするベトナムのフォー料理店はどこでしょうか。Pho ThinやPho Ly Quoc Suが大人気だと思いますが、最近、ベトナムの若者の中で流行っているのは、こちらです。
Landmark 81建物の66階にあるVinpearl Luxury Landmark 81レストラン「Pho choc troi」
このPho choc troiは、Pho ThinのThinお祖父さん👴とカナダの有名な料理人のノウハウを組み合わせて作ったものです。値段は、920,000VND(約4,380円)となります。美味しいかどうかは人それぞれの判断だと思いますが、ホーチミンにある東南アジアの一番高い建物でフォーを食べながら、景色を楽しむことは、素晴らしい体験だと思います。
一方、東京のPho Thinの値段は、一杯900円です(ハノイのPho Thinは、一杯300円程度で、パクチーの注文し放題)。写真は、Pho Thinのファンである私のボス田中弁護士が撮りました。コロナの影響でベトナムに渡航することができないため、東京のPhoを楽しんでいます。
なみに、一般的なローカルの私たちが行くフォーなら、大体一杯30,000ドン~40,000ドン(142円~190円)です。同じフォーでも随分違いますね。
②ガソリン代
東京 | ハノイ | |
ガソリン代(レギュラー) 1リットル あたり | ¥139.66 (29,655.56 ₫) | ¥90.80 * (19,280.80 ₫) |
ベトナムでは、スタッフのいるガソリンスタンドが圧倒的に多いです。セルフ形式のガソリンスタンドは、まだ試験的に実施しているところです。スタッフのいるガソリンスタンドについて、給油する時には、日本と同じような様々なサービスは付いていません。
ベトナムでは写真のようにバイクが多く、ガソリン代も結構かかっていますが、価格は日本と比べてもそれほど差がないように見えます。ベトナム政府は、価格の面でもっと支援すべきところですね。
③幼稚園の費用
ベトナムでは、公立幼稚園もありますが、信頼度が高くないため、私立幼稚園の方が人気です。一般的な私立幼稚園の費用について、以下の表に東京とハノイの価格を比較してみました。
| 東京 | ハノイ |
幼稚園の費用(月額) (一般的な私立幼稚園) | ¥43,418 (9,117,780 ₫) | ¥35,952 (7,550,000 ₫) |
ハノイやホーチミンの一般的な私立幼稚園なら上記の費用感になりますが、外国系の幼稚園の場合は、大体10万円前後です。その価格でも結構なニーズがあります。安い幼稚園なら、品質が良くなくて、子供の安全も十分に守ることができない恐れもあります。また、外国語(主に英語)を早いころから勉強するニーズもだんだん高まっている状態です。
これだけで見ても、日本を含め外国投資家が教育分野に進出される余地がかなりありますね。
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